IBMは米国時間22日、ブレードサーバの新たな選択肢として、中小企業向けの低価格小型シャーシを発表した。
IBMのブレードシリーズ担当バイスプレジデント、Jeff Benckによると、IBMのBladeCenterシャーシの新バージョンであるExpressは、最高14基のデュアルプロセッササーバが収納可能でありながら、通常バージョンで約2800ドルの価格を1000ドル未満に設定しているという。さらにIBMは通常の3年ローンに加え、5年のものも用意する。これについて、Benckは、中小企業は大企業ほどハードウェアの入れ替え頻度が高くなく、支払金額を抑えたいとの要望があるためだと述べている。
「取得コストの高さが最大の急所になっている」(Benck)
IBMのブレード製品は、出荷台数の約30%が中小企業に納入されているが、同社ではサーバ設置台数が100台未満のこれらの企業に対して、もっと多くの製品を売り込んで行きたい考えだ。「われわれは、ブレードが大企業向けだという概念を払拭したい」(Benck)
ブレードサーバは、大型シャーシに収めて使う薄型システムのシステムで、複数のブレードが電源およびネットワーク機器を共有している。この市場におけるIBMの主なライバルはHewlett-Packard(HP)だが、Sun Microsystemsもブレードを販売しており、Dellも年末までには市場に再参入する。
市場調査会社のIDCでは、2008年にはサーバ出荷台数の29%をブレードサーバが占めるようになると予測している。
IBMのExpressには、Fibre Channelを採用したストレージシステムとの接続機能がなく、リモート管理用の予備モジュールもない。しかし、IBMのどのプロセッサブレードオプションでも収納できる、と同氏は語っている。
同社はまた、新しいブレードのトレーニングコース、設置サービス、そしてLinuxやWindowsとデータベースや電子メールサーバといったハイレベルソフトをパッケージングした「Business in a Box」オプションを複数提供していく。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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