IBMは、同社のJS20ブレードサーバ製品のプロセッサを強化し、今後は同社版のUnixであるAIXを搭載して販売することを米国時間12日に発表する。
この変更により、同社のブレード製品はp610やp615のようなローエンドUnixサーバに代わるより高性能な選択肢になると、IBMのBladeCenter戦略ディレクターのTim Doughertyは述べた。
IBMは、ブレードサーバ市場でHewlett-Packard(HP)やDell、Sun Microsystemsのようなライバルメーカーを抑えて首位に立っている。ブレードサーバとは、本棚に書籍を収めるような形で、1つのシャーシに複数のサーバをスライドさせて装着する薄型なシステム。IBMの最初のブレードはIntelプロセッサを搭載していたが、JS20はAppleのコンピュータでも採用されているPowerPC 970チップを搭載している。
Doughertyによると、初代のJS20サーバは1.6GHzのPowerPC 970を搭載していたが、最新モデルには2.2GHzのPowerPC 970FXを搭載されており、プログラムの動作速度が約50%高速になっているという。新システムは10月29日の発売予定で、価格は2699ドルからとなる。
発表当初、JS20はLinuxでしか動作しなかったが、今後はAIXでも動作するようになる。この動きは、JS20サーバシステムを、当初想定していたハイエンドユーザーだけでなく、一般的なビジネスユーザーにもアピールしていくうえで役に立つと見られる。現在はAIX 5.2がサポートされているが、年末までには5.3のサポートも予定されていると、Doughertyは述べた。
IBMは当初3月にJS20をリリースしようとしたが、メモリの問題から6月まで出荷が遅れていた。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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