市場調査会社のGartnerによると、2004年の全世界における半導体製造装置への投資額は、前年に比べて66%の増加になりそうだという。
これにより、2004年は半導体製造装置市場にとって最良の年になる可能性が高いと、Gartnerは米国時間7日に発表したレポートの中で述べている。同社はこれまで、2004年度の成長率を51%増と予想していた。
しかしながら、来年は投資額が0.6%減少すると同社は予想している。
2004年の半導体ウェハ製造工場向け装置の売上は72%上昇し、パッケージングや組み立て装置の売上は49%成長するという。また、自動テスト装置の売上は52%上昇となる見込みだと、Gartnerでは述べている。2004年に全体を牽引しているのは、CPUのようなロジック型半導体や、DRAM(Dynamic Random Access Memory)のような半導体メモリ製造装置への投資だ。
世界の半導体製造工場の稼働率は、2004年第2四半期に終わりに94.8%に達しており、直前の第1四半期末時点の93.2%を上回った。この結果在庫が増えたことで、第3四半期の稼働率低下につながった。さらに、2005年第1四半期には稼働率が90%を割り込むと、Gartnerは述べている。
北米市場では、2005年の成長率は30%となる見込みで、米国外の企業からの投資が牽引役を果たしそうだ。しかし、同地域全体での投資額は、オフショア(海外)ビジネス増加の影響を受け、低迷を続ける。アジア太平洋地域での投資額は、80%を超える増加が見込まれており、また欧州では約50%成長する可能性がある。これについてGartnerでは、主にドイツ、フランス、イギリスでの増加に加え、さらにIntelが新たな工場を稼働させたアイルランドの伸びの影響だと説明している。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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