Microsoftは7日(米国時間)、MSN Messenger 7.0の機能の1つにセキュリティホールが存在する可能性があるため、同ソフトウェアのベータリリースを来週に延期したことを認めた。
このセキュリティ問題は「ウインク」と呼ばれる機能に関係するもの。ウインクは、Flashベースの効果音付きアニメーションで、ユーザーが互いに送信できるようになっている。ハッカーがこのセキュリティホールを悪用して不正なウインクを人々に送信すると、受信したユーザーに「セキュリティ問題」を引き起こす、とMicrosoftの関係者は説明している。
このセキュリティホールの発見を受け、Microsoftでは来週リリースするMSN Messenger 7.0からウインク機能を除外する。同社は当初、ベータ版を今週にリリースする予定だった。
ウインクはMicrosoftのIM開発チーム、Threedegreesが開発したもの。同グループは主に最近大学を卒業したばかりの若い従業員で構成されており、18〜24歳の「ネット世代」(Microsoft)をターゲットとする同社のサービス開発計画の一環として、2001年に設立された。IMは若いネットユーザーの間での社交や情報交換の手段として人気が高まっていることから、IMはこの取り組みの中心に据えられている。
Threedegreesのサービスは現行のMSN Messengerで導入されたが、影の薄い存在になってしまっている。MSN Messengerには、音楽や写真などのデジタルファイルを他のユーザーと共有する機能のそばに、Threedegreesサービスのダウンロードへのリンクが存在する。
実際には、MicrosoftはThreedegreesのコラボレーションサービスをMSN Musicサービスの機能と統合し、音楽プレイリストの便利な共有方法にしたいと考えている。
MSN Messenger 7.0ベータ版の一部のバージョンが先週ウェブ上に流出した。この結果、カスタマイズツールやMSN Search専用コーナーなど、同ソフトに搭載される他の機能の存在も明らかになっていた。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス