チップメーカーのAMDは米国時間4日、フラッシュメモリチップの販売が不振なため、第3四半期の売上が予想を下回りそうだと警告を発した。
しかし同社は、PC用プロセッサの販売は好調だったとして、利益は予想を上回るだろうと述べる。AMDでは、同四半期の純利益が第2四半期の3200万ドル(1株あたり9セント)を上回るものと見込んでいる。
以前AMDは第3四半期の売上について、PC用プロセッサとフラッシュメモリの販売が好調なため、第2四半期に達成した12億6000万ドルという記録をわずかに上回るだろうと予測していた。Thomson First Callがまとめた証券アナリスト21名の売上予測の平均値は13億4000万ドルだった。
第3四半期は、PC用プロセッサが高値で販売されて売上も順調に推移したが、フラッシュメモリの販売は期待外れに終わった。AMDにとってフラッシュメモリは重要な位置づけの製品で、通常は四半期毎の売上の50%以上を占める。これらのチップは携帯電話やハンドヘルド端末をはじめとする各種デバイスでデータを保存するために使われている。
「粗利益と純利益は、プロセッサ事業の売上が好調だったことと販売単価が高かったことが追い風となり、2004年の第2四半期と比べて増加するものと期待している。第3四半期の売上は、フラッシュメモリ事業が軟調だったため予想を下回りそうだが、AMD64プロセッサに対する需要が高まっており、マイクロプロセッサ事業の売上は引き続き堅調に推移している」と、AMDの最高財務責任者(CFO)のRobert Rivetは声明のなかで述べた。
9月初旬には、Intelも第3四半期の業績予測を下方修正したが、その際、当初の見込みがあまりにも強気だったことなどを理由に挙げた。またIntelは、同社の顧客が在庫を過剰に抱えており、PC用プロセッサの売上が期待通りに推移しなかったと述べたほか、フラッシュメモリの販売は引き続き低調であることについても言及した。
AMDは、7日の株式市場取引終了後に決算を発表する予定だ。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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