チップメーカーのAMDが米国時間14日、第2四半期決算を発表した。
同社は、6月27日締めの第2四半期決算で、3200万ドル(1株当たり9セント)の純利益と、13億ドルの売上を計上し、アナリストらの期待に応えた。前年同期の売上高はわずか6億4500万ドルで、1億4000万ドル(1株当たり40セント)の損失を計上していた。
Thompson First Callが28人のアナリストを対象に予測利益を調査した際の平均値は1株当たり9セントだった。また、23人のアナリストが、12億ドルの売上を計上すると予測していた。
フラッシュメモリの売上が同社の最高記録を更新したことが、好決算の追い風となったと同社幹部は述べた。
AMDの最高財務責任者(CFO)Robert J. Rivetは声明のなかで「第2四半期にSpansionフラッシュメモリの売上が新記録を達成し、営業利益は1400万ドルから4500万ドルへと3倍以上に増えた。AMD OpteronとMobile AMD Athlon 64プロセッサの売上が拡大したこともマイクロプロセッサ事業の営業利益率2桁達成に貢献した」と述べた。
富士通と共同で設立したSpansionジョイントベンチャーから収益をあげるAMDのメモリ事業部は、第2四半期に6億7300万ドルという記録的な売上を達成した。AMDの決算報告書によると、同部門の売上は、2004年第1四半期の6億2800万ドルと比べて7%、2003年第2四半期の2億1100万ドルと比べて220%増加したという。
一方、AthlonおよびOpteronの両プロセッサを製造するAMDのコンピュータ製品事業部は、同四半期に5億5400万ドルの売上高を計上した。同社は、プロセッサの売上は4億600万ドルを計上した2003年第2四半期と比べると36%の増加だが、2004年第1四半期の5億7100万ドルと比べると3%の減少となった、と語っている。
プロセッサの売上は前四半期より若干落ち込んだ(PCプロセッサの売上げは、第1四半期から第2四半期にかけて落ち込むのが通常である)が、AMDは、新型OpteronサーバチップとAthlon 64の両プロセッサに対する需要が同四半期に増加したと述べた。大口顧客へのサーバ出荷増に助けられ、Opteronの売上が伸びたのに対し、個人消費者にはMobile AMD Athlon 64プロセッサを搭載するノートブックが売れた、と同社では話している。
AMDでは、業界や経済の状況を考えると製品需要を予測するのは困難としながらも、第3四半期のプロセッサとフラッシュメモリの売上は、どちらも「適度」に増加する、との見通しを明らかにしている。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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