TiVoの関係者によると、物議を醸した今年のスーパーボウルのハーフタイムショーから8カ月後が経過した今でも、Janet Jacksonのパフォーマンスが同社の歴代再生リクエスト記録を保持しているという。
今年のハーフタイムショーに出演したJacksonは、Justin Timberlakeとデュエットしていたが、その最後にJacksonの片方の胸が露出してしまった。Timberlakeは後に「コスチュームの誤動作」が原因だったとコメントした。
米連邦通信委員会(FCC)は先ごろ、スーパーボウルを放送するCBSのネットワーク20局を所有するViacomに対し、わいせつ行為基準違反の疑いで55万ドルの罰金支払いを命じた。Viacomは事件が適法だったと主張すると見られている。
テレビ番組を録画したり、放送中の番組を一時停止や巻戻して観られる、TiVoやその他多くのデジタルビデオ録画システムは、特にわいせつな目的のためにつくられたものではない。しかし、上記のJacksonの事件を映した場面がいまだに最もよく観られているという事実は、技術を手に入れた消費者が、その技術を実際どんな目的に使うかは予測できない、ということを示すものだ。
アテネオリンピックをはじめ、注目に値するイベントはあれからいくつも放映されたが、この事件は今もTiVoの再生レパートリーのトップにランキングされている。オリンピックは、真夜中から早朝にかけての放送されたり、複数のチャネルで同時に放送されたため、TiVoユーザーにはうってつけの内容といえた。
Jacksonの事件が起こるまでTiVoの再生回数記録を保持していたのは、2003 MTV Video Music Awardsで、Britney SpearsとMadonnaがキスを交わしたシーンだった。
現在190万人を数えるTiVo加入者は、失敗のシーンを観るのも好きなようだ。同社によると、アテネオリンピック関連で最も人気の高い上位10場面のうち4つが失敗に関するもので、このなかには中国の体操選手Yang Weiが8月18日に行われた鉄棒競技で落下したシーンなども含まれているという。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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