NTT西日本とトレンドマイクロは9月6日、高度化・複雑化する企業や自治体のセキュリティ対策ニーズに対応する新たなセキュリティサービスの開発を目指して協業すると発表した。第一弾として、社員などに対するセキュリティ教育をサポートする「不正メール予防訓練サービス」を9月8日から提供開始する。
今回の協業において、NTT西日本は、トータルセキュリティサービスの開発・提供、ユーザーニーズの把握・分析を行い、トレンドマイクロでは、ネットワークセキュリティ対策製品/サービスに関するNTT西日本への技術支援を行っていく。
第1弾の「不正メール予防訓練サービス」は、メールを利用した不正なWebサイトへの勧誘によるコンピュータウイルスの感染、フィッシングと呼ばれる個人情報の盗難などのセキュリティ被害を予防・軽減するためのサービス。
メール利用者に対しての不正メール、コンピュータウイルスメールの取り扱い方法の訓練やセキュリティに関する意識向上のための教育、さらに社内におけるセキュリティ監査としても利用できるコンサルティングを提供する。
具体的には、コンピュータウイルスに感染する危険性があるURLが記載された擬似ウイルスメールやフィッシング目的などの不正なURLが記載された内容の擬似メールをメール利用者に送付し、受け取った個々のメール利用者がその URLをクリックしたかどうかの反応を集計・分析する。その集計・分析した情報を基に、今後のセキュリティ対策に向けたセキュリティ教育の改善やセキュリティシステムの導入支援などのコンサルティングを実施していく。
価格は、概算で55万円から。メール利用者(300ユーザー)への擬似不正メールの作成(3パターン)、送信、訓練結果の集計・分析レポートの作成・報告を含む。
今後、両社は、企業や自治体を対象とした付加価値の高い新たなセキュリティサービスの開発と提供を実施していくとともに、今回の協業における技術支援体制を生かし、ユーザーに対するコンピュータウイルスや不正プログラムの 脅威から守るためのきめ細かいサポートを提供していく考え。
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