みなさんはスロボダン・ミロシェビッチやリンダ・トリップの切手であっても利用したいと思うだろうか。もしそうなら、Stamps.comの特注切手サービスを使ってみるといい。
先月開始されたStamps.comのサービスを利用すれば、結婚式やペットの写真を切手にして使うことができる。しかし、 Smoking Gunサイトはこのアイディアを不適切だと思っているようだ。
Smoking Gunは、自らの見解を明らかにするため、特注切手として好ましくない何人かの人物の写真をStamps.comに送りつけた。同サイトが挙げた多くの「好ましくない」人物のなかには、ミロシェビッチ(元ユーゴスラビア大統領)とトリップ(モニカ・ルウィンスキーの元同僚で、モニカとクリントン元大統領との会話を録音していた人物)が入っていたと、同サイト編集者の一人はいう。これらの切手は好ましくない例として、同サイトのギャラリーに掲げられている。
「われわれはこのサービスの高潔さを確かめようと思った。そこで一連のおかしな写真を提出して、そのなかからどれが認められるのかを試してみることにした」と、Smoking Gun編集主幹のAndrew Goldbergは説明している。
アメリカ郵政公社から許可を得て、試験的に特注写真切手サービスを提供しているStamps.comは、同社が不適切と考える切手の印刷を拒否する権利を留保している。そして、Smoking Gunが切手用に提出したリー・ハーベイ・オズワルド(ケネディ元大統領の暗殺犯)やギャングの密告者だった凶暴なサミー・グラバーノの写真は実際に拒否された。またテッド・カジンスキー(別名:「ユナボマー」)も最初の試みでは拒否された。
しかし、カジンスキーの高校と大学の卒業アルバムの写真は結局受け付けられ、また現在ハーグの国連戦争犯罪裁判所で裁判を受けているミロシェビッチの写真も認められた。Stamps.comは、モニカ・ルインスキーの有名な親友だったリンダ・トリップや、ソビエトのためにスパイ行為を働いたとして1953年に処刑されたローゼンバーグ夫妻の写真も印刷した。Smoking Gunはまた、クリントン大統領のDNAがついたルインスキーの青いドレス、処刑されたルーマニアの独裁者ニコラエ・チャウシェスク、全米トラック運転手組合を率いていたジミー・ホッファや先ごろ同性愛者であることを告白して政界を退いたニュージャージー州知事ジェームズ・マグリーベイと、そのパートナーとされるゴラン・シペルの写真が載った切手も公開している。
「切手とは、常に敬愛の対象となる人物の肖像画を掲げるものだった。ところが、今やお金を払えば、誰でも自分の顔が載った切手をつくれるようになってしまった。もはや切手はその輝きを失ったと言える」(Goldberg)
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
地味ながら負荷の高い議事録作成作業に衝撃
使って納得「自動議事録作成マシン」の実力
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス