Microsoftは、Automatic Updateを有効にしてWindows XP Service Pack 2(SP2)を入手するようWindows XPユーザーに呼びかけているが、これに対し、PCメーカー各社は「SP2をインストールする前によく下調べする」ことをユーザーに勧めている。
主要PCメーカー各社はユーザーにSP2を適用するよう呼びかけているが、多くの場合、こうしたメーカーは、SP2適用前にインストールすべき新しいドライバやソフトウェアパッチに関する情報も提供している。
たとえばDellは、特定種類のATI製グラフィックカードを搭載したInspiron 9100やXPSのユーザー、そしてBluetoothワイヤレスカードを内蔵したPCのユーザーに対し、ドライバをアップデートするように警告している。
Hewlett-Packard(HP)は自社のウェブサイトに、SP2をインストールする前にチェックすべき項目の一覧を掲示している。同社では、特にMedia Center PCの製品ラインにおいて、ワイヤレスキーボード用のドライバやプログラムガイド用のソフトウェアなど、たくさんのコンポーネントをアップデートする必要があるとしている。またソニーも、SP2適用前に対処すべきことが確認できるツールを自社サイトに用意している。
Microsoftの広報によると、同社ではSP2を最も簡単に入手する方法としてAutomatic Updateを推奨しているが、同時に、必要なドライバのアップデートがないかどうかPCメーカーやハードウェアメーカーに問い合わせることも勧めているという。また、同社は自社サイトに、SP2インストールにより問題が発生する可能性のあるソフトウェアの一覧表や、PCメーカー各社のウェブサイトへのリンクを掲載している。
サポートセンターは混乱を回避このように警戒を強めていたPCメーカー各社だが、サポートセンターでは恐れていたほど大きな問題は発生していないと述べる。
「当初、問い合わせの電話が急増すると予想していた」とGatewayの顧客サービス担当バイスプレジデントBob Coteは言う。だが、Gatewayに寄せられるSP2関連の問い合わせの数は、1日100件以下に収まっているという。
多くのPCメーカーは、混乱を回避できた理由として、早めに計画を練ったこととや、Microsoftが自分たちの忠告を聞き入れてSP2のリリース時期をずらしたことを挙げている。
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