日本HPとNTTファシリティーズは、サーバ環境構築トータルソリューション事業において、アセスメントやコンサルティングから設計・施工、保守・運用までの広い分野で業務提携を行うことを発表した。消費電力が増加傾向にあるサーバに対して最適な電源や空調システムなどを提供することで、地球環境に配慮したシステム環境をワンストップで提供できるようになる。
現在、ITシステムを利用している企業ではいくつかの問題を抱えている。なかでも両社が注目したのが、必要なIT機器の増加による高密度化と内部機器の高性能化だ。高性能な機器は発熱量が多く、それが集中して配置されることで局地的な高温化を招いている。また、サーバ内部機器が利用する電流が直流であるのに対し、電力会社から供給される電力が交流であるため変換が必要となり、電力のむだとさらなる発熱を生んでいる。
これらの問題を改善するために、ITシステムからファシリティまでをトータルにソリューション提案することを目的として、両社は業務提携をすることになった。
この提携によって提供されるソリューションは、システムの提供と総合的なエンジニアリングサービスに区分される。まず、日本HPのブレードサーバを利用した高密度システムなど、同社の製品を使ったシステムの構築とサービスを提案する。それにあたってNTTファシリティーズが直流電源システムによるソリューションなど、ファシリティ関連の潜在的なリスクを定量的に評価し、設備の改善提案や保守・監視までの総合的なエンジニアリングサービスを提供する。
両社では、今後共同のマーケティングプロモーションの展開や、IT技術者と設備構築・運営のノウハウを有するファシリティ技術者の連携強化などに取り組むとともに、専用コールセンターを設置して総合的な相談窓口を開設するとしている。またキャンペーンとして、直流電源対応ブレード型サーバHP ProLiant BL20p、30p、40pシリーズの導入を検討している企業に対して、8月27日から10月末までの間、ファシリティに関する簡易リスク診断サービスを無料で実施する。
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