オープンソースデータベースPostgreSQLの最新版は、Windows上で直接動く初めてのバージョンとなる。同バージョンはすでにベータ版が開発されている。
これまで、PostgreSQLをWindows上で動かすには、UnixエミュレータのCygwinを用いる必要があった。この場合、パフォーマンスが落ちる上、データベースの機能も制限されることになる。
PostgreSQLの開発者Simon Riggsは、同データベースがWindows上で直接動くようになるのは画期的なことだと語る。
「この数年間、ユーザーからの需要が高かった機能の1つだ」とRiggsは述べる。「1年以内に、ユーザーの半分がWindows上でPostgreSQLを動かすことになるだろうと予想している」(Riggs)
Riggsは、同データベースをWindows上で直接動かせるようになったことで、一般家庭での利用者が増えると見込んでいる。さらに、一般家庭ユーザーが後々、企業でも同データベースを利用するようになるだろうと同氏は期待する。
「(データベースを)趣味で利用する人のセグメントは、市場として重要だ」とRiggs。「一般家庭のユーザーは、会社の従業員でもある。きっと自分の意見を職場に持ち込むだろう。もし職場で(PostgreSQLが)利用されていなければ、当然その理由を会社に尋ねるだろう」(Riggs)
PostgreSQLは今後、データウェアハウス機能が追加されるほか、ANSI(American National Standards Institute)の新標準に対応し、データベース間の互換性が強化される予定だ。
「他のデータベースより遅れていることはない。PostgreSQLは最初に開発されたオブジェクトリレーショナルデータベースだ」とRiggsは述べる。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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