Microsoftが、Xboxゲームコンソール向けにスポーツゲームを製作してきた部門を閉鎖し、76名の従業員をレイオフした--米国時間20日、同社の代表者が認めた。
Microsoftの広報担当Molly O'Donnellによると、同社は先ごろ、ワシントン州レッドモンドにあったSports Game Studioを閉鎖したという。このスタジオでは、Xbox向けに、フットボールゲームシリーズの「NFL Fever」やバスケットボールゲームの「NBA Inside Drive」、ホッケーゲームの「NHL Rivals」をはじめとするチームスポーツゲームを製作してきた。スノーボードゲーム「Amped」などの個人スポーツゲームを開発しているユタ州のスタジオには、今回のスタジオ廃止は影響しないとO'Donnellは述べている。
Xbox市場が成熟したことを受け、同社では開発リソースを全体的にシフトさせる計画に取り組んでおり、今回のスタジオ閉鎖はその一環だとO'Donnellは説明する。MicrosoftはXboxの売上拡大を図るため、他社も取り組んでいるゲームタイトルに予算をつぎ込むのではなく、まもなく発売されるシューティングゲーム「Halo 2」などのように高額なゲームを販売することに力を入れている。
スポーツゲーム市場は、「Madden NFL」をはじめ、市場トップのElectronic Artsが提供するゲームタイトルが人気を独占しており、参入が難しい。Electronic Artsは今年に入ってXbox Liveオンラインゲームサービスをサポートすることに同意し、Microsoftとの関係を改善している。
ゲームコンソールメーカーにとって、自らゲームタイトルを製作することは、ライバルとの差別化を図る上で重要だ。この手法で、任天堂は成功を収めている。
自社タイトルHaloで、これまで最大のヒットを飛ばしたMicrosoftは、英国のRareなど大手開発会社を買収して社内のゲームリソース強化に取り組んでいた。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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