Microsoftは米国時間10日、大手ゲーム会社Electronic Arts(EA)と提携し、EAからXbox向けオンラインゲームの提供を受けることになったと発表した。
今回の提携は、今週開催予定のE3ゲームトレードショーに先だって行われた記者発表会の席上で発表された。EAとMicrosoftの幹部は、双方の利害を考慮した金額になったと述べるに留まり、具体的な契約額については言及しなかった。
PCゲーム向けのオンラインサービスを幅広く展開するEAは、2年前、MicrosoftがXbox Liveサービスを開始した際、ゲームの提供に合意しなかったことで注目を集めた。EAの幹部は、Microsoftがネットワーク/課金/その他のインフラ作業を全て管理し、ゲーム開発者が一定料金を支払ってサービスを利用するという、Xbox Liveの設計やビジネスモデルに反対の姿勢を示していた。
EAはその代わり、ソニーがPlayStation 2のオンラインゲームでとった、ゲーム開発者に詳細な管理を任せるドゥ・イット・ユアセルフ(do-it-yourself)のアプローチを声高に支持してきた。
EA Sportsを担当するマーケティングディレクターChip Langeによると、同社はまず、人気製品であるスポーツゲームタイトルの提供に重点的に取り組むという。EAの第1号Xbox Liveゲームは「NCAA Football」になる予定で、同ゲームは7月から提供される。その後すぐに、同社のゲームの中で最も良く売れている「Madden NFL」が提供される予定だ。「Madden NFL」は、テレビゲーム界で儲かっているフットボールゲームだ。
Microsoftはまた、Xbox Live向けのテレビ会議機能を開発中であることも明らかにした。Xbox Liveは現在、ユーザーがゲーム中やオンラインロビーで音声チャットを行う機能を提供している。テレビ会議機能は、Xbox本体にビデオカメラを接続することで実現し、最大で5人のユーザーと同時にビデオチャットができる。この機能はXbox Liveサービスの強化策の1つとして加わる予定だ。
このサービスは今年後半に日本で最初に提供される予定で、北米や欧州でのデビュー時期は未定。
Microsoftの発表によると、同社は、このほかにもXbox Liveを使ってダウンロードできるゲームを提供する予定だという。このサービスは今年後半に提供が開始される。Microsoftはまず、Xbox Liveサービスの契約者に「Galaxian」や「Dig Dug」などのオンライン対応アーケードゲームの入った無償のDVDを配付する予定だ。DVDに納められたゲームを試してさらに完全版を希望するユーザーは、料金(10ドル程度になる予定)を支払えば、Xboxのハードディスクに完全版をダウンロードできる仕組みになっている。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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