BEA Systemsは米国時間12日、第2四半期決算を発表し、売上と利益がとも増加したことを明らかにした。同社では現在、経営陣の刷新や幹部の退社などを受けて、経営の建て直しを進めている。
ビジネスアプリケーションの構築や稼働に使われるインフラソフトを販売する同社は、第2四半期(7月31日締め)の売上が前年同期比7%増の2億6200万ドルとなり、また純利益もGAAP(Generally Accepted Accounting Principles)ベースで3060万ドル(1株あたり7セント)となり、前年同期比で18%増加したと発表した。
今回発表された業績は、同社の当初の予測値を下回るものの、今月に入って発表された下方修正後の予測範囲の上限額に達する内容だった。同社が2日に業績予測の速報値を発表する前に、Thomson First Callがアナリストらを対象に行った調査では、売上が2億6000万〜2億6300万ドル、利益が1株あたり8セントになると予想されていた。
BEAの財務状態を示すバロメーターとして、とくに注目を集めるライセンス収入は、前年同期の1億2700万ドルから、第2四半期には1億1600万ドルへと減少している。なお、第1四半期には1億2000万ドルのライセンス収入を上げていた。
BEAの会長兼最高経営責任者(CEO)Alfred Chuangは12日、同四半期の業績について「堅調」だったと評価する一方で、先ごろ行った組織改革を含め、同社は現在販売の促進や売上の増加に向けた方策をいくつか実施に移しているところだと語った。
「第2四半期は、しっかりとした結果を残すことができた。しかし、売上は目指していたほどには成長しておらず、目標値をわずかに下回ってしまった。われわれは、ライセンス契約による売上を成長軌道に戻すことに重点的に取り組んでいる。BEAの発展にとって、いまは重要な時だ。われわれは今、成熟した企業へと生まれ変わり、技術革新に集中して取り組みながら、その成果を製品化するための力を強化する時期を迎えていると見るべきだ」(Chuang)
BEAでは、第1四半期が低調な結果に終わり、また少なくとも5名の経営幹部が退社しているが、第2四半期における新規ライセンス売上の減少は、それらの後に続くものだ。
同社では、ここ1カ月の間に、技術開発を担当してきたAdam BosworthとScott Dietzenや、パートナーとの関係作りを統括してきたバイスプレジデントのScott Edgington、そしてマーケティング担当バイスプレジデントのRick Jacksonと、プロダクトマーケティング担当バイスディレクターのErik Friebergが退社している。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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