ソフトバンク2005年第1四半期決算、損失幅縮小も178億円の赤字

藤本京子(CNET Japan編集部)2004年08月11日 18時06分
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

 ソフトバンクは11日、2005年3月期第1四半期決算を発表した。売上高は前年同期比434億2900万円(42%)増の1473億1100万円、営業損益は同203億7800万円損失幅が縮小し、38億1900万円の損失、経常損益は同189億6400万円損失幅が縮小し、116億6900万円の損失、純損益は同168億5800万円損失幅が縮小し、178億7600万円の損失となった。

 セグメント別では、ブロードバンド・インフラ事業の売上高が前年同期比223億6600万円(94%)増の461億7500万円となった。「Yahoo! BB」サービスの月間解約率は1%台と低く、サービスの課金者数も増加、また高速サービス、無線LANサービスなど高付加価値サービスの利用者の割合も増加しているという。同事業の営業損益は、引き続き顧客獲得関連費用等の負担が影響し、183億3700万円の損失。ただし、課金者数と一顧客当りの平均収入(ARPU)は共に増加しているほか、固定費もほぼ一定水準で、損失幅は前年同期より105億5200万円縮小したという。

 イーコマース事業の売上高は、前年同期比17億2500万円(3%)増の580億3500万円で、営業利益は同8億9500万円(139%)増の15億4000万円。ソフトバンクBBにおいて、収益性の高いセキュリティ関連ソフトの販売が好調となり、主力であるソフトウェア流通の売上高が堅調に推移したという。

 イーファイナンス事業の売上高は、前年同期比88億9700万円(127%)増の159億600万円で、営業利益は同35億2300万円(787%)増の39億7000万円。ワールド日栄証券の子会社化に伴う売上高の増加や、株式市場の活況化でイー・トレード証券の委託手数料、金融収益が大幅に増加した。また同四半期にイー・トレード証券の株式が一部売却され、投資有価証券売却益25億3400万円が特別利益として計上されている。

 メディア・マーケティング事業の売上高は、前年同期比5億7700万円(16%)減の30億2100万円。営業損益は、同1億800万円損失幅が拡大し、3億2700万円の損失となった。ソフトバンク パブリッシングの雑誌、書籍などの売上高が減少したことが主な要因だという。

 放送メディア事業の売上高は、前年同期比4700万円(2%)減の30億7700万円で、営業損益は同8800万円損失幅が拡大して8億3800万円の損失。ビー・ビー・ケーブルの提供するADSL有線テレビ放送サービス「BBTV」において、設備投資に係わる減価償却費、リース料、開発関連費用等を計上したことや、月額基本料金等の無料キャンペーンの費用負担が主な要因だという。

 インターネット・カルチャー事業の売上高は、前年同期比79億400万円(60%)増の210億7000万円で、営業利益は同44億5500万円(67%)増の111億300万円。ヤフーの安定した売上高はもちろん、同四半期はリクルートとの提携による求人情報サイト「Yahoo!リクナビ」の情報掲載料が拡大し、売上高増加に大きく貢献したという。

 テクノロジー・サービス事業の売上高は、前年同期比14億3400万円(35%)増の55億4100万円で、営業利益は同1億1300万円(238%)増の1億6000万円。ソフトバンク・テクノロジーにおいて電子商取引サイトでのバックオフィス業務サービス、ネットワークシステムの設計・構築および運用・保守サービス、セキュリティ関連機器等の売上高が増加したことが要因という。

 Yahoo! BBの累積接続回線数は、2004年6月末現在で428万。ソフトバンクグループでは、これを2005年9月までに600万以上に拡大することを目標としている。また、7月に日本テレコムの買収を完了したことで、「法人向け・個人向けを合わせた提供回線数が約1000万、年間連結売上高が1兆円規模のグループとなった。今後も事業規模の拡大に加え、個人市場に強みを持つ当社グループと、法人部門に強みを持つ日本テレコムとの相乗効果などを実現する」としている。さらに、ARPUの増加やコンテンツ力の強化を進め、収益性を高めることで、今年度中に連結営業損益の黒字化を達成するとしている。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加