Oracleが、サプライチェーン管理(SCM)パッケージの最新版をリリースした。
米国時間4日にリリースされた、Supply Chain Management 11i.10というアプリケーションセットは、企業の物流管理の一層の簡素化を狙ったものだ。同アプリケーションが重点を置いているのは、在庫削減に適応すること、法的準拠要件を満たすこと、無線タグに対応することだ。
同社幹部によると、同パッケージはOracleがここ2年間で、サプライチェーン分野にますます重点を置くようになったことを示すものだという。最新版には、これまでのバージョンより、はるかに統合された一連のビジネスオートメーションアプリケーションが含まれているという。
「2年前にサプライチェーン管理アプリケーションが唱えていた数々の宣伝文句が今、現実のものになってきた」と、Oracleのサプライチェーン管理担当バイスプレジデントのJonathan Colehowerは述べた。
改善された機能の1つとして、調達管理ツールの機能拡張が挙げられるが、これは、絶えず変化する需要に企業がより効果的に対応することを狙ったものだ。また、世界各地の取引相手の管理を改善をするための、予測アプリケーションも新しく追加されている。もう一つの売り物は、在庫をワイヤレスで追跡するRFIDタグと動作するように開発されたツールが追加されたことだ。
RFIDに関して言えば、Oracleは非常に有利な位置につけている、とColehowerは述べた。RFIDは、最近のサプライチェーン分野において、最も注目されている技術だと言える。RFID技術を使うと、企業のITシステムに大量のデータが送信されることになり、これを効果的に管理する必要が生じる。同氏は、そうするうえで、他のどのライバルよりも、データベースソフトウェアの経験が深いOracleの専門知識が大きくものを言うと、主張している。
ほかにOracle Supply Chain Management 11i.10に追加されたのは、管理用「ダッシュボード」だ。これはポータルのようなインターフェースをもち、企業がサプライチェーンシステムのパフォーマンスを照会したり、将来の計画を立てたりすることを可能にするものだ。ソフトウェアは、電子署名に対するサポートも拡張している。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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