沖電気工業(篠塚勝正社長)が7月28日に発表した04年度(05年3月期)第1四半期連結業績は、売上高が1420億円(前年同期比27.0%増)、営業損失が21億円(前年同期は131億円)、経常損失31億円(同141億円)、最終損失26億円(同111億円)と大幅に改善したものの赤字が残った。第3四半期以降の黒字化を目指す。
業績が回復した要因は、電子デバイス事業が好調だったことが大きい。システムLSIおよびロジックLSIの販売が伸びたことにより、電子デバイス部門の売上高は前年同期比38.0%増の376億円と拡大し、営業損益が前年同期の60億円の赤字に対して12億円の黒字に転換した。なかでも「PHS向けのLSIが中国市場と台湾市場でシェアを伸ばしている。近い将来に世界でトップシェアを狙う」(田中和男・専務取締役)としている。
情報事業については、金融機関向けの窓口端末や海外のプリンタ販売が増加したことで売上高が同17.3%増の676億円に拡大、営業損失を9億円(前年同期は26億円)に圧縮した。
今年度通期の見通しは、売上高が6800億円(同3.9%増)、営業利益290億円(同34.2%増)、経常利益200億円(同60.5%増)、最終利益が前年度の7.5倍の100億円で、期初予想を修正しない。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」