ベリタスソフトウェアは7月15日、同社が提供しているコンサルティングサービスの中核ソリューションとして、ディザスタリカバリ(災害復旧)に特化した「VERITAS DR(ディザスタリカバリ)コンサルティングサービス」を提供開始すると発表した。同社 代表取締役社長の木村裕之氏は、「ビジネスの継続性は企業にとっての前提条件。現在ベリタスが提供しているコンサルティングサービスを一歩前進させ、ビジネスの継続性に対する企業全体へのソリューションを提供する」と述べる。
同サービスは、システム障害時におけるダウンタイムの削減や売上損失の回避、データの保護などを目的とし、具体的なシステムの現状分析から設計、構築、導入、運用保守にいたるまでをトータルなサービスとして提供するというもの。コンサルティングパートナーとして同社は、ベリングポイントおよびプロシードと協力したうえでソリューションを提供する。今後コンサルティングパートナーをさらに拡大する予定。
ベリタスソフトウェア 代表取締役社長の木村裕之氏 |
ベリタスは同サービス提供にあたり、DRコンサルティングサービス推進室を設置した。米国・アジアパシフィックのDRコンサルタントおよび国内技術本部部隊のサポートの下で同社スタッフがコンサルティングサービスを行う。ベリタスでは、ストレージ管理、バックアップ、レプリケーション、クラスタリングなどの製品群をそろえており、それぞれの製品ニーズに合わせてコンサルティングを行うとしている。
木村氏は、「現在提供しているコンサルティングサービスを通じて、ディザスタリカバリサービスへのニーズが高まっていると感じた」と、同サービス提供の背景を説明する。「ただ、ディザスタリカバリに対する意識の高い企業と低い企業の差は大きいのが現状だ。システムのダウンタイムが発生した際に、売上や顧客との信頼関係など、どれほど影響があるのかを把握し、正しいリカバリプランを持っている企業は非常に少ない」と木村氏。このサービスを通じて、危機管理意識を高めてもらいたいとして、ディザスタリカバリに対する啓蒙活動も行う考えだ。
今後ベリタスでは、コンサルティングパートナーとの協業をより具体化し、エンタープライズセールス部隊とコンサルティング部隊との連携で新規顧客にトップダウンアプローチを行うという。初年度の売上ターゲットとしては、「(ライセンス料も含め)全体の売上の5%が目標」としている。
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