Advanced Micro Devices(AMD)は、自社の全製品ラインの好調な売上に支えられ、予想を上回る第1四半期決算を発表した。
カリフォルニア州サニーベールに本社を置く同社は、4500万ドルの利益を計上したと発表した。これは1株あたり12セントとなり、アナリストが予想した3セントを大幅に上回る。売上高は12億6000万ドルに達し、これも11億7000万ドルという予想値を上回った。マイクロプロセッサとフラッシュメモリという両主要製品グループはどちらも黒字となった。
同四半期の売上高は、季節的な要因から一般に高めとなる第4四半期の数字さえも上回り、前期比で約3000万ドルの増加を記録した。
なお、昨年第1四半期の決算は売上高が7億1500万ドルで、1億4600万ドルの純損失を計上していた。
AMDのCFO(最高財務責任者)Robert Rivetは用意した声明の中で、「2004年第1四半期のわれわれの業績は、記録的な売上高、堅調な伸び、そして強力な業務執行能力が合わさって実現したものだ。わが社のフラッシュメモリおよびマイクロプロセッサの両ビジネスは、季節的に落ち込む四半期であるにもかかわらず堅実な売上を達成し、両部門揃って黒字を達成した。また、売上は特にアジア太平洋地域と中南米が好調だった」と述べている。
第1四半期のマイクロプロセッサの売上高は、前期の5億8100万ドルをやや下回る5億7100万ドルだったが、2003年第1四半期比では22%増となった。
同社はさらに、Intelが昨年実施して裏目に出た値上げに乗じ、また富士通とのジョイントベンチャーの残余分を吸収したことで、フラッシュメモリ分野で市場シェアを拡大している。
フラッシュメモリ部門の第1四半期の売上高は、2003年第4四半期の5億6600万ドルから11%増、そして2003年第1四半期の2億1800万ドルからは188%増となる、6億2800万ドルとなり、過去最高となった(昨年の数字には富士通からの買収分が含まれていない)。
同部門はさらに、2003年の第4四半期に300万ドルの営業損失を計上していたのに対し、第1四半期には1400万ドルの営業利益を計上して、黒字を達成している。
今期の見通しについて、同社はフラッシュメモリの売上がさらに伸び、一方マイクロプロセッサのほうは季節的な変動に合わせてわずかに売上が落ち込むと予想している。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向け に編集したものです。
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