日本IBMは、視覚障害に対するウェブページのアクセシビリティを確認するツールaDesignerを開発し、無償提供を開始した。同社が7月14日に明らかにしたもの。
aDesignerを使用すると、音声ブラウザでウェブページを閲覧したときの聴こえ方を確かめたり、高齢者や弱視/色覚障害を持つ人からの見え方を確認したりできる。
World Wide Web Consortium(W3C)の策定したウェブアクセシビリティ指針への適合をチェックするだけでなく、音声ブラウザの読み上げ方の視覚化も行う。例えば、ページ内のさまざまな情報を読み上げて到達できるまでの時間を色で表現し、時間がかかる部分ほど背景色を暗く表示する。アクセシビリティやユーザビリティが優れていないページだと大半が暗く表示されるので、「(問題が)一目瞭然となる」(同社)。
さらに、色覚障害や白内障の人による色の見え方や、視力に応じた視野のぼやけ方もシミュレートできるため、適切な色やフォント、図が使用されているかを確認できる。
同社は、ウェブサイトalphaWorks(英文)でaDesignerを無償ダウンロード提供している。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」