ブロケード コミュニケーションズ システムズは7月7日、同社のSilkWormファミリーの新製品としてSilkWormマルチプロトコル・ルータを市場投入すると発表した。同製品で提供される独自のルーティングサービスにより、ローカルや遠隔地など分散したSAN環境でリソースの接続性とデータの共有を実現できる。
SilkWormマルチプロトコル・ルータは、複数のサブネット上に独立して存在しているSANを、そのファイバチャネルのプロトコルや地理的な分離性を維持したままで、リソースの共有やSANの拡張が可能となる。同ルータを使用したソリューションの利点として、ブロケードでは「既存のSANのトポロジや運用管理方法、またストレージの運用を変更することなしにリソースの共有が行える」としている。
また、SANサブネットをケーブリングで接続してソフトウェアによる設定を行うことで、論理的なSANを構成することが可能。ルーティング設定で障害情報の局所化を実現し、ミッションクリティカルな利用に耐えるネットワークの可用性が実現できるほか、同ルータのソリューションで、テープバックアップの統合やデータの移行、複数ベンダーの製品を導入しているシステムにおいてもディスクからディスクへのバックアップなどが可能となるという。
「運用上大きな課題となるヘテロジニアスな環境での問題を解決し、拡張性、信頼性、多機能性の強化を実現することで、高い投資対効果を実現する。また、このソリューションを導入し、SANネットワーキングインフラストラクチャを構築した後に、SANにおける仮想化技術を導入することにより、情報ライフサイクル管理やユーティリティコンピューティングの基盤とすることが可能になる」(同社)
SilkWormマルチプロトコル・ルータは、アドテックスによりOEM採用され、日本市場向けの製品パッケージ化が完了しているという。同製品はアドテックスのほか、アイアイジェイテクノロジー、伊藤忠テクノサイエンス、兼松エレクトロニクス、ネットマークス、ユニアデックスといった販売パートナーを通じて同日より販売される。
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