MicrosoftのMSNとNews Corp.のFox Sportsは、米国時間7月1日に提携スポーツウェブサイトを公開する予定だ。これは成長著しいオンラインスポーツコンテンツ市場へのさらなる進出を狙った動きだ。
既報のとおり、5月にMSNはFoxSports.comと契約を結び、同ウェブポータル全体にわたってスポーツプログラムを独占的に提供すると発表した。この契約によって、MSNとWalt DisneyのESPN.comとの間で交わされた3年間のパートナーシップに終止符が打たれた。
FoxSportsは、この取引によって、ESPNやYahoo Sports、Sportslineのようなライバルサイトとの競争を有利に進めることを狙う。現在、FoxSportsは、視聴者数や人気の面で、この三者に大きく水をあけられている。FoxSportsは、MSNとの提携によって、同社が競争力をつけるのに必要なトラフィックとビジネスチャンスがもたらされることを期待している。
「これは戦略的な動きだ」と、Fox Sports Interactive MediaジェネラルマネジャーのRoss Levinsohnは述べた。提携サイトが立ち上がれば「トラフィックが2倍になるはずだ」と同氏は付け加えた。
ここ数カ月にわたって、オンラインスポーツ番組が注目を集めている。3月に、MicrosoftはMSN加入者にメジャーリーグ(MLB)の試合をライブストリーム配信できるように、MLBと4000万ドルの2年契約を結んだ。このわずか数週間前に、ライバルRealNetworksが、MLBとの独占契約を更新するための話し合いを終えたばかりだった。
また、America Onlineも、MLBと900万ドルの2年契約を交わし、各試合の生中継とビデオクリップ配信を行うことになっている。各社が結んだMLBとの契約は、この種の契約としてはインターネット史上最大のもので、将来的にプログラムの権利をめぐる実入りのいい契約が数多く結ばれる可能性がある。
公開を控え、FoxSportsは新しいナビゲーションや機能でウェブサイトを一新する予定だ。MSNとFoxSportsはいずれも、新しいサイトで広告を販売する。ESPNのときと同じように、FoxSportsもウェブページのトップにMSNバナーを掲げ、Hotmailや検索、ショッピングのような他のMSNファミリーサイトへのリンクを提供することになっている。
一新されたサイトでは、MSN Videoを利用してFoxSportsがビデオクリップをストリーム配信することになっており、注目されている。両社とも、これらのビデオクリップ内の広告を販売し、売上を分配する予定だ。
特にMSNにとって、ビデオの提供は優先事項となっている。MSNは、Windows Media Playerテクノロジーが、ウェブユーザーのなかで最も人気の高いマルチメディアソフトになることを望んでいる。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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