Intelがストレージのコモディティ化を積極的に推し進めるとすれば、おそらく同社はおなじみの方法を取るだろう。同社は長年にわたり、チップ、チップセット、マザーボード、リファレンス設計などに加え、メモリーなど簡単に追加できる部品以外の全てを含んだサーバまでメーカーに提供し、ローエンドサーバ市場の確立に力を貸してきた。この結果、各メーカーは希望する技術を好きなだけ買えるようになり、その分自社で開発する必要がなくなった。
Intelは、ローエンドのストレージ製品を設計し、今年はじめに行なわれた展示会では、実際にその設計に基づくストレージ機器を披露した。同社が開発したのは、小型のNAS(Network Attached Storage)機だ。「これらのストレージ機器の評判は、信じられないほどすごかった」(Bobroff)。同社は、関心を持っている企業にNASのリファレンス設計を提供している。Bobroffによると、Intelはこの設計に基づく製品の目標価格を1000ドル以下に設定しているという。
また、Intelはシリコンレベルでの技術統合も行なおうとしている。現在同社はRAIDコントローラとSerial ATA(SATA)コントローラという2種類にチップを販売している。昨年同社は、提携するEmulexと共同で入出力プロセッサにより多くの機能を統合し始めた。Bobroffによると、現在同社は、SATAに加え、もう1つの新しいディスクインターフェース技術であるSerial-Attached SCSI(SAS)の追加に取り組んでおり、今年の年末までに取り組みの最初の成果を出し、さらに2005年末までに大量生産を行なうことを目標にしているという。
多様なチップを製造し、それらを銅線を使ってマザーボード上で結合する代わりに、複数のストレージ機能を備えた一片のシリコンが製造できれば、システム性能の向上に加えコストの削減が可能になる、とFreundは指摘している。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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