マイクロソフトは5月27日、Office Systemの新製品として、電子名刺交換ソフトOffice InterConnect 2004を開発したと発表した。日本で企画・開発した製品という。同日よりベータ版の配布を開始し、第3四半期に製品版を国内市場に向けて販売する。
Office InterConnect 2004はOutlookのEメール機能を利用して電子名刺を交換するもの。これにより、名刺情報をデータベースに入力する労力が省けるほか、情報の更新も簡単に行える。また、相手に関するメモ書きや経歴、他の人との関係性などに関するデータも管理可能という。
Office InterConnect 2004のデモ画面(クリックすると拡大します) |
今回の新製品についてマイクロソフト プロダクトディベロップメント プレジデントの藤井照穂氏は、「日本では人間関係がビジネスに与える影響は大きい。CRMと違い、個人間の関係に注目してビジネスを円滑に進めるために開発した」と説明した。
電子名刺は暗号化して送信するため、情報漏えいを防げるという。また、日本ベリサインの電子証明書を利用することで、送信者の確認や改ざん防止ができるとしている。
マイクロソフトでは無料版のInterConnect Liteも用意した。これにより、相手がInterConnect 2004を持っていない場合でも電子名刺の利用が可能になる。InterConnect Liteでも簡単な名刺を作ることができる。ただし名刺情報の更新や関連情報管理、電子証明書などの機能はついていない。
InterConnect 2004の価格は未定。ただしベータ版は同社のサイトから無料でダウンロードできる。対応OSはWindows 2000 SP3以上、もしくはXP以上。利用にはOutlook 2003が必要となる。InterConnect Liteの場合はOutlook Express 6.0以上、もしくはOutlook 2000以上で利用可能だ。
InterConnectはインターネット上から情報サービスを受信したり、名刺OCRソフトから出力されたデータを読み込んだりする機能も搭載されている。現在ウォーカープラスがレストラン情報を、ダイヤモンド社が企業の人事情報をInterConnect向けに提供することが決定している。OCRソフトとしては、エー・アイ・ソフト、富士通、PFU、メディアドライブの4社が対応を発表している。
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