米Microsoftは、同社のOfficeソフトウェアの新しいバージョンに対応する、初めてのアドオンパッケージをリリースした。このパッケージには、セールスプロフェッショナルがよりよい提案書を作成するのに役立つ、一連のソフトウェアやサービスが含まれている。
10日(米国時間)にリリースされたこのパッケージは、MicrosoftのSoftware Assuranceライセンスプログラムに登録しているOffice 2003のユーザ向けに、無料でダウンロードできるようになっている。これはまた、新しいOffice Systemがリリースされる直前に発表されたOffice Solution Accelerator Programの一部である。
このOffice Solution Accelerator Programのもとで、Microsoftは提携企業の協力を得て、Officeのアプリケーションと特定のビジネスタスクに向けた追加的なソフトウェアやサービスを組み合わせて提供していく。現在リリース予定のパッケージには、新しい会計規則Sarbanes-Oxley Actに対応した、財務報告書の作成用ツールやコンプライアンスプロジェクトの管理用ツールも含まれている。
このパッケージでは、新たにOfficeに追加されたXML(Extensible Markup Language)サポート機能を利用して、アプリケーションからWebサービスや企業内のデータに直接アクセスできるようになっている。Microsoftでは、こうした機能の開発を、いくつかのIT企業との提携して進めている。
新しいOffice Solution Accelerator for Proposalsには、セールスプロフェッショナルの提案書作成を支援するためのテンプレートやツールが含まれており、提案書が最新の事実や数字を反映しているかどうかを、企業内のデータベースからデータを収集して確認するという、サービス構築のためのガイドラインが盛り込まれている。
「このパッケージは、セールスチームが提案書を作る際の、プロセスの一部を自動化するものである。XMLやWebサービスを使い、企業内の知的情報基盤をうまく活用できる」と、同社のプロダクトプランニングマネージャ、Ingo Friedrichowitzは説明している。
また、このパッケージには、MicrosoftのSharePoint Portal Serverというコラボレーションソフトウェアを利用し、セールスチームのメンバー全員がアクセスできる場所に提案書を保存する機能もある。
「このパッケージでは、セールスプロフェッショナルが直面する極めて具体的な業務上の問題を解決することに焦点をあてているので、提案書作成にかける時間を短縮でき、顧客により多くの時間を割くことができるようになる」(Friedrichowitz)
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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