Gartnerは、12日(米国時間)に発表した2004年度のPC販売に関する見通しのなかで、消費者向け販売の好調と企業による購入の増加で、全世界における出荷台数が2003年から13.9%増加し1億8700万台に達すると予測している。
また、同社コンピュータプラットフォームおよび経済研究担当主席アナリストGeorge Shifflerによると、PCの平均価格が引き続き4.5%ほど下落するものの、販売台数の増加がこれを相殺し、全世界のPC売上高は9.5%の増加の2130億ドルになるという。
「基本的に2004年は非常に好調な年になると、我々は見ている。買い換え周期が始まっているのがその理由で、それが今年から来年にかけて成長の推進力となると考えている」(Shiffler)
Shifflerによると、Gartnerが上向きの予測を立てる要因は主に2つあるという。第一の要因は、消費者が新しいコンピュータを購入し続けていることで、デジタル写真やマルチメディアへの興味を覚え始めて新しいデスクトップPCへとアップグレードする消費者もいれば、ノートPCに買い換える消費者もいるという。そして第二の要因としては、米国や欧州の企業がゆっくりとPCの購入を再開している点が挙げられる。
ユーロ高の影響もあり、西欧では企業のPC買い換えが始まり、一方消費者向けの販売も上向いてきたと、Shifflerは説明する。
しかし、米国内の企業の間には、いくつかの不安要因も残っている。
「米国では、第1四半期の間は、企業の先行きに対する不安感もまだ払拭し切れておらず、雇用の問題もしばらくは残るだろう。そして、これらの要因が足かせとなるかもしれない。しかし、時間の経過とともに、米国は力強さを取り戻していくと考えている」とShifflerは説明した。
その結果、全世界でのPC出荷台数は、第1四半期に前年同期比13.3%増の4400万台に達するとGartnerでは予測しており、米国の消費者が税還付を受ける第2四半期にも、売上高が増加する可能性があるという。
「第2四半期には、予想を上回る売上となる余地がある」(Shiffler)
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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