Microsoftは、最新のデータベースソフトウェアをクラックされにくいものにしようとしている。
同社は米国時間25日、「Yukon」というコード名で開発が進められている「SQL Server 2005」データベースに、ハッカーやその他の不正利用者による情報へのアクセスを困難にする新しい暗号技術を組み込むことを発表する予定だ。
Microsoftでは既に、SQL Serverとクライアントアプリケーション間でネットワークを介してやり取りされるデータを暗号化するツールを提供している。MicrosoftのプロダクトマネジャーKirsten Wardは、来年初めにリリース予定の新しいSQL Serverでは、データベースに格納されたデータを暗号化し、攻撃に対する対抗力を高めると語った。
同社は今年初め、SQL Server 2005のリリースを来年前半へと延期した。この製品は、データベースの処理機能を強化し、OracleやIBMと競合できるような設計になっている。同社はまた、データの検索と取得を一段と容易にする新しい統合ストレージのコンセプトも披露する。
Oracleは、WindowsおよびUnix用データベースソフトウェアで市場全体をリードしているが、Microsoftも、SQL Serverに高度な機能を付加することで、数年前から追い上げてきている。
これとは別に、Microsoftは、データベース管理者がMicrosoftのまとめたアドバイスを使って自分のデータベースを微調整できるようにする「Best Practices Analyzer Tool」というソフトウェアも投入する。同ツールはMicrosoftのデータベースソフトウェアである「SQL Server 2000」の現行バージョンに対応し、パフォーマンスの改善方法やデータバックアップの効率化など、データベース管理者に対してさまざまな分野のヒントを提供する。
さらに、同ツールには「アップグレードアドバイザー」も搭載される。これは、データベースプログラムをスキャンし、まもなく登場するSQL Server 2005にプログラムを対応させるために必要な変更をSQL Server 2000のユーザーに知らせる機能だとWardは語った。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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