航空機内でのブロードバンド接続サービスが、Connexion by Boeingのモバイルコミュニケーションサービスを導入したルフトハンザ機上でスタートした。
今週ドイツのミュンヘンから離陸したロサンゼルス行きの452便は、乗客に高速インターネット接続を提供する初の旅客機となったと、航空機メーカーBoeingの子会社であるConnexion by Boeingが発表した。乗客はこのサービスを使って、機内に敷設されたネットワークにワイヤレス接続し、電子メールやウェブを利用できる。ルフトハンザの従業員によると、機内の全席に電気のコンセントが取り付けられており、乗客が自分の持ち込んだノートPCをこれにつないで動かすことも可能だという。ミュンヘン及びフランクフルト発の全てのルフトハンザ長距離便が、2006年までにこのサービスを提供する予定だ。
このサービスは、29.95ドルで1フライトに限り無制限に利用できるほか、30分9.95ドル、以降1分につき25セントずつ課金される従量制での利用も可能だ。ほかの欧州系とアジア系航空会社も、今年中に同サービスの提供開始を予定している。
アナリストらは、空港や航空機が今後数年間、ブロードバンドインターネット接続プロバイダーにとって非常に大きなチャンスを掴む場になるという。空港や航空機には、多くのビジネス客が集まり、彼らは空き時間を持て余していることが多いからだ。
「ブロードバンド接続にビジネス客は喜んで代金を払う。また、顧客がこれまでネットへアクセスできなかった限定的な環境に置かれるため、これはチャンスのある分野だ」とリサーチ会社Pyramid ResearchのアナリストAnshu Duaは述べている。
機内とインターネットとの接続には衛星回線が使われる。そして、機内に導入された有線または無線のネットワークを使って、乗客はインターネットに接続する。
Connexionは、スカンジナビア航空、日本航空、全日空、サウジアラビアのKingdom Holdingとの間で、各社の長距離路線に同サービスを提供する計画を結んでいる。シンガポール航空、中華航空、大韓航空も、Connexionのサービスを長距離便に導入する計画だ。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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