Microsoftは、MacintoshでWindows用アプリケーションを利用可能にするソフトの最新バージョン、Virtual PC 7のリリースを今年後半まで延期した。
同社はこの遅れについて、同ソフトのテストに必要な時間が予想を上回ったためとしている。Microsoftは、昨年Connectix資産の買収に伴いVirtual PC製品を手に入れた。同社が初めて開発にかかわるバージョンとなるVirtual PC 7の発売は、当初予定されていた今年前半ではなく後半に変更される、と同社は話している。
Microsoftのプロダクトマネジャー、Jessica Sommerは声明の中で、「当初は、われわれがOfficeを開発した経験に基づいて開発やテストスケジュールを見積もっていた。だが、Virtual PC 7では開発やテスト、バグ修正のサイクルがOfficeよりも長く、またこれまでの各バージョンのVirtual PCより徹底したテストが行われている。そこで、現実的なスケジュールに合うようリリースのタイミングを調整した」と述べている。
この決定により、Virtual PC 7が同梱されるOffice 2004 for the MacのProfessional Editionは出荷が延期されることになる。このほかのバージョンのOffice 2004は発売の準備が進んでおり、今月後半には一斉に発売される予定。
Microsoftでは、今回の延期には先に発表されたWindows XP Service Pack 2の延期も影響した、と話している。Virtual PCの一部のバージョンにはWindows XPが同梱されるが、同社では7月以降に登場するアップデートされたバージョンのほうをパッケージに含めたいと考えているという。
Virtual PCのこれまでのバージョンはPower Mac G5と互換性がなかったことから、新バージョンはこのマシンのユーザーにとっては特に重要だ。Microsoftは昨年8月、Virtual PCの次回のフルバージョンアップ時にG5のサポートを行うと述べていた。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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