Lindowsという表記がWindowsの商標を侵害しているとして、MicrosoftがLindowsを相手取って起こした訴訟をめぐり、両社は米国時間11日オランダの法廷で対決した。
今回の訴訟は、MicrosoftがLindowsに対して起こした一連の訴訟のうちの1つで、同社はLindowsに対して1日当たり10万ドル以上の罰金を課すよう法廷に求めている。Microsoftは過去2年間に、北米や欧州の法廷で複数の訴訟を起こしているが、この訴訟では、自社のウェブサイトに「Lindows」と表示していることに関して同社が訴えられている。
Lindowsは数週間前、自社の製品名称を「Linspire」に改め、「Lindows」という文字列が含まれないように配慮してサイトのURLも変更した。しかし、Microsoftはこの対応について、「Lindows」という言葉がまだ残っているとして不満を示していた。
Lindows最高経営責任者(CEO)のMichael Robertsonは、「Microsoftは依然として威圧的な戦術をとっている。この戦術でMicrosoftはこれまで20年間にわたって競合他社を排除し、各国で裁判に勝訴してきた」と声明の中で述べている。「われわれは、米国の法律の要求に基づいて、Linspire.comサイトの一部のページの最下部に、ごく小さな文字で著作権に関する告知を載せているが、Microsoftはこの告知が顧客を混乱させるという馬鹿げた主張をしている。Microsoftの行動について、同社が反競争的な振るまいを続けていると、裁判官および世界が見なすことを願っている」(Robertson)
Microsoftの広報担当Stacy Drakeは、「Lindowsの社名は、今もわれわれの商標を侵害している。われわれにとって重要なのは、自社の商標を守るためにこうした問題に立ち向かうことだ」と述べている。「Lindowsとわれわれの商標は1字しか違わない。(Lindowsという語は)これは明らかに、Windowsの名を連想させることを意図して付けられた名前だ。」(Drake)
オランダでの訴訟の裁定は今月末頃に下される見込みであるとDrakeは語った。
今回の訴訟は、オランダの法廷で1月に下された裁定に続くものである。1月に、オランダの法廷はLindowsに対して仮差し止めを命じ、オランダ国内においてLindowsという名で製品を販売することを禁じ、Lindowsのウェブサイトへアクセスすることを阻止するよう求めた。この裁定を受けて、同社は4月に自社の全てのLindows製品とウェブサイトの名称を変更していた。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」