Gatewayは米国時間10日、自社の特許を侵害したとしてHewlett-Packard(HP)から訴えられていた件で、同社を逆提訴したことを発表した。また、第1四半期の業績について修正を行い、2週間前に発表した予測値よりも損失がさらに拡大したことを明らかにした。
同社は、損失が予想よりも拡大した理由として、別の特許侵害訴訟や、最近進展のあった最終的な和解交渉に関連する準備金を積みました点を挙げている。なお、後者については間もなく公表される見込みである。
これとは別にGatewayは同日、HPが3月に同社を相手取って起こした特許侵害関連の訴訟で、HPを逆提訴したと発表した。Gatewayが米証券取引委員会(SEC)に提出した資料によると、HPは3月以降、訴訟の対象を複数件追加しており、先週には米国際貿易委員会(ITC)に申し立てを行ったという。
Gatewayは、10日午後にサンディエゴ連邦地裁に提出した訴状のなかで、同社が保有する5件の特許をHPが侵害したと主張している。この特許は音声/映像信号のルーティングなどマルチメディア関連のハードウェアに対して認められたもの。同社はまた、HPの特許が無効であると主張し、同社の起こした訴訟を却下するように法廷に要請している。
「われわれは、HPの特許を侵害していないと確信している。この件に関しては、HPには一歩も譲らない」(Gateway関係者)
HPで知的財産のライセンシングを担当するバイスプレジデントのJoe Beyersは、同社がGatewayに対して主張している10件の特許は、合わせて6000件に上るHPのPC分野の特許のごく一部に過ぎないとし、ITCへの申し立てのなかでは、別に7件の著作権侵害を挙げていると語った。
3月にeMachinesの買収を完了させたGatewayにとっては、ここのところあわただしい日々が続いていた。同社は、eMachinesの買収以来、すべての小売店を閉店し、閉店に伴う人員解雇に加え、さらに1500人の従業員を解雇する計画を発表した。
SECに提出された書類によると、Gatewayの3月31日締めの四半期決算は、売上高が8億6840万ドル、損失が1億7200万ドル(1株あたり51セント)だった。なお前年同期は、売上高が8億4450万ドル、損失が1億9770万ドル(1株あたり62セント)。また同社は第1四半期の業績に関する暫定値を4月29日に発表したが、このなかで損失額が1億6600万ドル(1株あたり49セント)になるとしていた。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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