年内の黒字回復達成を目指すGatewayでは、経営陣がリストラ計画の策定に取り組んでいるところだが、この計画により製品ラインの数が減り、また最悪の場合には社員の数が半減される可能性があると、同社の計画に詳しい情報筋がCNET News.comに語った。
このリストラ計画をめぐる議論を主導しているのは、新たにCEO(最高経営責任者)に就任したWayne Inouye(元eMachinesのCEO)。同社ではGatewayの割高な業務のやり方を改め、3月に買収完了したeMachinesのビジネスモデルに近づけることを狙っている。
Gatewayでは直販のほかに、自社の小売店舗でもPCや家電製品を販売しているが、これらの直営店舗網の運営には余分に経費がかかっている。一方のeMachinesは、Best BuyやCostcoなどの大手小売チェーンを通じてPCを販売しているため、比較的少ない社員数で済んでいる。
今回の業務転換により、Gatewayの新経営陣は慣れ親しんだ道を進むことになる。Inouyeは買収前のeMachinesでCEOを務めていた。また、ほかにも7人のeMachines元幹部が新会社に乗り込んで重要なポストを就いている。
Gatewayの最高管理責任者であるAdam Andersonは先週、社員に宛てたメモのなかで、レイオフ拡大の憶測から不安が広がっているが、会社としては他に選択肢がないと記していた。
「社員諸君が仕事の有無とその内容、そして解雇された場合の処遇を最も懸念しているのは当然だ。われわれは今、新しい能率的なビジネスモデルを追求すべく、Gatewayの再編を進めているところだ」(Andersonのメモ)
情報筋によると、Gatewayの経営陣はリストラ計画の一環として、現在在籍する4000人の半分に相当する約2000人の社員を削減するシナリオなどを検討中だという。Gatewayが全社員の40%近くに相当する2500人を削減し、社員数を4000人にすることを明らかにしたのはわずか3週間前のことだった。
情報筋の話では、同社はさらに組織の平坦化、一部施設の集約、そして一部製品ラインの再編も検討しており、これらはすべて年内の黒字回復を目指した措置だという。
同社ではすでに、本社をカリフォルニア州ポーウェイから同州アーバインに移すことを発表しているが、アーバインはこれまでeMachinesの本社があった街だ。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向け に編集したものです。
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