EMCジャパンとシスコシステムズは、ミッドレンジクラスのストレージ環境でビジネス継続性/災害復旧(BC/DR)を実現するための共同実証実験を終え、EMCのジャパン・ソリューションズ・センター(JSC)内とシスコのネットワークソリューションセンター内の2カ所に検証/デモセンターを開設した。両社が4月20日に明らかにしたもの。
両社は、共同実験でEMCのハイエンドストレージ製品Symmetrix DMX1000とミッドレンジストレージ製品CLARiX CX700をシスコのMDS9509で接続し、EMCのソフトウェアSANCopyやMirrorViewなどを利用して、毎時約1Tバイトのリモートデータ転送を実現したという。さらに、8本のFibre Channel over IP(FCIP)トンネルを2本の10Gビットイーサネットに集約して4芯光ファイバーケーブルで転送する実験も行い、毎時0.4Tバイトの速度を出したとしている。
両社の検証/デモセンターは、いずれも東京都新宿区にある新宿三井ビル内に設けられた。異機種間における高速リモートデータ転送を実現することでストレスの無いデータの可動性を提供するとともに、災害対策に必要とされるデータレプリケーションの実現を可能とする。
センターには、専用設備としてEMCのCLARiX CX400が2台常設され、SANCopyおよびMirrorViewが常時利用できる。また、シスコのMDS9000製品系列で構成された1200kmまでの高密度波長分割多重化(DWDM)実回線や、IP回線シミュレータを使った超遠距離のFibre Channel/FCIPによる、BC/DR環境のデモンストレーションとベンチマーク試験が行える。
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