Microsoftは米国時間5日、Macintosh用Officeの最新バージョンとなるOffice 2004の開発作業が終了し、来月から店頭に並ぶ予定だと発表した。
同社は、来週からOfficeの量産に入る予定で、5月第3週には店頭に並ぶようにしたいと述べている。既報の通り、Office 2004には、Wordへのメモ機能追加やコラボレーション機能を改善するプロジェクトセンター機能の追加など、複数の新しい機能が盛り込まれている。
「開発はきわめて順調に進んだ」というのは、MicrosoftのMacintosh Business部門でプロジェクトマネージャーを務めるJessica Sommer。「バグはとても少なかった」と同氏は付け加えた。
Microsoftは、Office 2004を前バージョンと同じ価格で販売する。昨年、同社はMac用Officeのスタンダードバージョンを100ドル値下げし、399ドルとした。また、学生・教員向けのバージョンは149ドルで、またVirtual PCが同梱されるプロフェッショナルバージョンは499ドルで、それぞれ販売している。
Mac OS X向けのOfficeは、当初売れ行きが思わしくなかったが、Mac OS Xに移行するユーザーが増えるにつれてOfficeの売り上げも上向いてきたと、Sommerは説明している。
「最初の年に比べ、昨年は売り上げが大きく増加した。これは明らかにOS Xの採用が進んだことによるものだ」(Sommer)
Microsoftは2001年11月に、Mac OS X向けの「Office X」をリリースした。これはAppleがOS Xをリリースしてからわずか数カ月後のことだった。Microsoftは、AppleのOS Xに対する当初の取り組みが不十分だと批判していたが、ここ数カ月は様子が変わっており、現在はAppleとの関係に満足していると述べている。
Microsoftは、Mac市場に対する製品提供を約束しているが、ソフトウェアのアップグレードに関しては、その都度検討するとしている。同社は昨年6月、AppleがブラウザソフトSafariを発表したことを受け、Mac版Internet Explorerの新規開発を中止すると発表していた。
なお、Officeの次期バージョンはすでに開発が進んでいると、同社マーケティングディレクターのTim McDonoughは1月に行われたインタビューで述べていた。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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