ビジネス利用の可能性も
現在、Moblogは個人に利用される場合がほとんどだ。しかし、アナリストらは、ビジネス目的にもMoblogを活用できるとし、その一例として不動産業者が新物件の画像を一刻も早くクライアントに提供したい場合などを挙げている。
携帯電話各社は、高速なネットワークを展開したり、高価なカメラ付き携帯電話を原価割れで販売するなどで、これまで多大な投資を行ってきた。こうした企業は今、投資の回収に躍起になっている。そのため、TextAmericaなどのサービスがこうした企業の関心を集めることになると、アナリストらは予測している。
携帯電話各社の思惑は、Moblogを使って、携帯電話で写真を撮ることの目新しさがなくなるのを食い止め、またCrequeのような契約者の利用時間をさらに伸ばせるのではないかというものだ。
「Moblogは携帯電話会社の思惑と調和する」とWireless Internet & Mobile Computingの社長Alan Reiterは述る。「携帯電話業界は、ネットワークのデータ転送を高速化するために世界全体で巨額の投資を行ってきた。しかし、魅力的なサービスがなければ誰も高速ネットワークなど利用しない。業界は、魅力的な用途を必死に探しているのだ」(Reiter)
携帯電話を使った写真撮影には批判もある。ヘルスクラブや人々が衣服を脱ぐ場所に、写真撮影機器を持ち込むことには非難の声が寄せられている。ロッカールームでの携帯電話利用に神経質な人々は、隠し撮りのヌード写真も多いMoblogサイトに不安を感じるはずだ。
自らを「家族向け」サイトと位置づけているTextAmericaでさえ、一部のエロティックな画像を完全に否認してはいない。
「5歳になる自分の子供には、このサイトは見られたくない気もする。内容はかなり際どい」とTextAmericaの創業者であるChris Hoarも認めている。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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