米マイクロソフトは、Windows CEの次期バージョンのテクニカル・プレビュー・キット「Technology Preview Kit for Windows CE 5.0」を発表した。
「Windows CE 5.0」では、ハードウェアサポート、セキュリティ、先進マルチメディア、自動診断ツールなどを強化し、開発者の生産性向上を図っており、これによって、OEMベンダーはさらに強力なデバイスを構築でき、統合開発環境によって開発時間をさらに短縮させることができる。
具体的には、開発者のためにフットプリントの小さいネットワーク接続型デバイスの開発時間とコスト削減を実現。顧客にとっては、グラフィカルな統合開発環境(IDE)とコマンドラインの環境間の切り替えを容易にし、デバイスの構築をより迅速に行うことができる。
また、デバイスドライバをARM、MIPS、SuperH、x86などの先進チップ・セットに最適化することで、組み込みハードウェアに対するサポートを大幅に強化した。これによって、OEM製品が開発ツールに含まれているデバイス ドライバをそのまま製品で使用できるようになった。
セキュリティでは、工場出荷時にすべてのコンポーネントを可能な限り最大のセキュリティレベルに自動的に設定している。さらに開発者固有の設計によって、必要なセキュリティレベルに変更可能。
このほか、COM(Component Object Model)ベースのプログラミングモデル、Direct3D Mobileとのグラフィックスソリューション、DirectXをサポートする。
すでに、Costron、Humax Digital、InFocus、Intel、Intermec Technologies、LG Electronics、Samsung、Tcom&Dtvroなど業界の大手OEM、シリコンベンダー、システムインテグレータが「Windows CE 5.0」向けのソリューションの開発に着手している。
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