Apple ComputerはシングルプロセッサのXserve G5サーバの出荷を予定より1カ月遅れで開始し、また4月にはデュアルプロセッサ版の発売を計画していることも明らかにした。
顧客のもとには、シングルプロセッサXserve G5モデルが到着し始めている。
Xserve G5は、Appleの1U(厚さ4.5cm)ラックマウントサーバの新バージョンで、企業での電子メール処理などの単純なタスクから、バイオテクノロジーの研究における複雑な計算まで、さまざまなタスクをこなせるように設計されている。Xserve G5には、IBMのPowerPC 970FXプロセッサが搭載されているが、AppleではこのチップをPowerPC G5と呼んでいる。
Appleは当初、Xserve G5の出荷予定をを2月としていたが、出荷開始が3月にずれ込んでいた。
「現在は順調だ」とAppleのハードウェアストレージディレクター、Alex Grossmanは述べている。
Xserve G5はAppleにとって重要な製品だ。同社はXserve G5により、高性能なコンピューティングクラスタなどが売られているハイエンドのコンピュータ市場で、自社の存在感を高められるからだ。クラスタは、多数のサーバをつなぎ各々の計算処理能力をひとつにまとめたもので、現在ではXserveマシンで構成されたシステムもある。
メーカーにとって、クラスタには性能の点以外に、より多くのサーバ販売につながるとの利点もある。たとえばバージニア工科大学は、Power Mac G5サーバのクラスタを、Xserveサーバのクラスタにアップグレードすると表明している。
Xserve G5のシングルプロセッサ版は2999ドルで、2GHz PowerPC G5プロセッサと512MBのECC(エラー修正コード)RAM、ハードディスク80GB、デュアルのギガビットイーサネット、クライアント数無制限のMac OS X Serverライセンスが含まれる。顧客が希望すれば、メモリやハードディスクを増設することも可能。
デュアルプロセッサ版のXserve G5は、2GHzのPowerPC G5を2基搭載し、ECC RAMが1GBになる他はシングルプロセッサXserve G5と同スペックで、価格は3999ドルとなる。
Appleでは、クラスタ用に最適化したXserve G5デュアルプロセッサ版も発売する予定。同社によると、このバージョンはPowerPC G5チップ2基、512MBのECC RAM、ハードディスク80GBのシステムで、価格は2999ドルとなるという。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向け に編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス