Symantecは22日(米国時間)、小規模企業向けの一連のネットワーク用セキュリティアプライアンスを発表する予定だ。
Symantecによると、このGateway Security 300シリーズの各製品は、6つのセキュリティ機能を含み、さらにオプションとして、LANへの安全なワイヤレスアクセスポイントも用意されるという。
同社のグループプロダクト・マネージャー、George Sluzは、「我々は、大企業向けのモデルを数多く取り揃えているが、小規模企業も対象にしたいと考えていた。これまでユーザーは、主にファイアウォールとVPN(virtual private networks)に使って、セキュリティ対策を講じてきた」(Sluz)
今回発表されるのは320、360、360Rという3つの製品で、それぞれファイアウォール、侵入防止、侵入検知、ウイルス対策の実行、コンテンツフィルタリング、VPNの各機能を統合している。これらの製品はパケットの中身とその宛先の分析、悪質なパケットのブロック、コンピュータウイルスの監視、Symantec製ウイルス対策ソフトウェアの自動更新を行うよう設計されている。
各モデルには、自動ダイヤルバックアップ機能もある。この機能は、企業が利用する主なブロードバンド回線が不安定になった場合にも、ネットへの接続を確保するためのものだ。
「この製品の魅力は、ただ接続するだけで動かせるという点だ」と、Forrester Researchのアナリスト、Steve Huntは述べている。「そのため、この製品を買えば、わざわざシステムインテグレーターを雇って設置させる手間が省ける」(Hunt)
この製品が市場に出るのは4月末の予定で、価格はGateway Security 320のようなローエンドモデルで約400ドルからとなる。同モデルは約50人のユーザーに対応できると、Symantecは述べている。またオプションのワイヤレスLANアクセスポイントは、200ドル前後で追加できる。
Symantecは、この製品をシステムインテグレーター経由とウェブの直販業者経由の、2つのチャネルを利用して販売していく予定だ。
Sluzによると、同製品を購入する可能性が最も高いのは、インターネットへのアクセスが業務に欠かせない企業だという。ただし、たとえばサテライトオフィスとのコミュニケーションにネットを利用する小規模な企業がこの製品を導入する可能性は高いが、地元の食料雑貨店が購入することはないと同氏は説明した。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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