Advanced Micro Devices(AMD)は米国時間17日、軽量ノートPC向けのAthlon XP-Mチップ製品に、性能を強化したモデルを追加したと発表した。
同社は、約1.8キログラムしかない富士通のLifeBook S2000をはじめとする軽量ノートPC向けとして、省エネタイプのAthlon XP-M 2100+プロセッサを投入した。
AMDではノートPC用に、低消費電力あるいは省エネ型、ハイパフォーマンス型、そして「主流」型という、3種類のAthlon XP-Mチップを販売している。
たとえば、省エネ型のAthlon XP-Mは、電力消費量を(3タイプの中で)最も低く抑え、それにともない発熱量も少なくなるよう設計されているため、軽量ノートPCのようなスペースの限られたきょう体には同チップが適している。プロセッサなどに消費電力の低い部品を採用すると、ノートPCメーカーはバッテリを小型化できるようになり、これがPCの軽量化に役立つ。
AMDの新しいチップは、IntelのPentium Mプロセッサと競合することになる。ちなみに、Pentium Mのクロックスピードは1.4G〜1.7GHzとなっている。
定価で97ドルとなっている省エネ型Athlon XP-M 2100+は、AMDのプロセッサのなかでは低消費電力型Athlon XP-M 2000+の上位に位置付けられる。AMDのウェブサイトで公開されている技術資料によると、2100+モデルのクロックスピードは1.6GHz、2000+モデルは1.53GHzとなっている。
また、さらに高性能のAthlon XP-Mチップは、これよりサイズの大きいラップトップPC向けに設計されており、3000+までのモデルナンバーが付されている。
低消費電力型チップは、消費電力を抑えることでパフォーマンスを犠牲にしているが、デスクトップの代用となるAthlon XP-Mでは、そうしたことはない。消費者の間では、デスクトップPCに匹敵する性能を追求し、重量は一般的に約3.5キログラム以上で、15インチ以上の画面を搭載する、デスクトップ機の代わりとなるノートPCの人気が高い。「主流」のAthlon XP-Mはこれら2つのカテゴリーの中間をカバーし、2600+までのモデル番号が振られている。
AMDは、モバイル用のAthlon 64プロセッサでも同じように分類しているが、モバイルAthlon 64の低消費電力バージョン発売は今年後半以降になる見込みだという。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向け に編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」