米Advanced Micro Devices(AMD)は米国時間3月12日、ドイツで開催中のCeBit見本市で、ノートパソコン向けプロセッサ12種を発表した。
新しいノートパソコン向けプロセッサは、Athlon XP-Mというブランド名で販売する。Athlon XP-M製品は、Bartonコアを基盤とした高性能プロセッサ、標準のAthlon XPを基盤とした中間モデル、同じくAthlon XPを基盤とした省電力モデルの3分野に大別される。
今回発表した高性能プロセッサは2200+、2400+、2500+の3製品。モデル番号は米Intel製Pentium 4の動作周波数とほぼ対応する。つまり、2500+は2.5GHz版Pentium 4と同程度の性能であることを示している。これらのBartonチップは、容量の大きいキャッシュをオンチップに搭載していることが特徴。AMDによると、米Hewlett-Packardは今年前半にBartonチップを搭載したノートパソコンを発表する予定だという。
省電力モデルは1400+、1500+、1600+、1700+、1800+の5製品。「電力消費量はわずか25ワット以下」(AMD)。富士通は米国で販売するノートパソコンにこれらの省電力プロセッサを採用する予定。また、中国のTsing Hua Unisplendorなどのアジアのメーカーは、今後中国や他の市場でこれらのプロセッサを搭載したノートパソコンをリリースしていく。
なお、中間モデルには2000+から2600+の範囲を当てる。
AMDは、今回発表した省電力プロセッサよりも消費電力の少ない製品の開発に取り組んでいる。消費電力16ワット以下を目指すという。9月には、何度もリリースが延期されたノートパソコン向けプロセッサ、Athlon64を出荷する予定である。
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