セイコーエプソンは3月16日、写真サイズの印刷にこだわった新プリンタ2機種とマルチフィルムスキャナ1機種を発表した。キーワードは「Hello, New Photo!」だ。
エプソンでは、1998年にPC不要でデジタルカメラの画像を印刷できるプリンタ「プリントン PT-100」を発売し、デジタルフォトライフを提案する商品を投入してきた。今回の新製品は、「ユーザーのライフスタイルや自分らしさに合わせて楽しむ新しい写真のあり方」「人と人とを繋ぐコミュニケーションツールとして使う新しい写真のあり方」を追求した製品群となっている。
Colorio me: |
「Colorio me:」は、小型の写真サイズ専用プリンタ。ユーザー層を女性に絞り、「女性が使いやすいプリンタ」を開発するために女性だけ13人からなる専門チーム「Team8」が商品企画を行った。Colorio me:は、丸みを帯びた形状で、持ち運びに便利な取っ手がついているのが特徴。ボディカラーもキッチンやリビングに置いても違和感がないようパールホワイトを採用した。
Colorio me:では、簡単な操作性も追及。5つのメモリーカードスロットで13種類のメモリーカードに対応。プリントは、メモリーカードを挿入して「印刷開始」ボタンを押すだけという簡便なものになっている。インクには6色の顔料系「つよインク」を採用し、対光性、耐水性に優れる。赤外線モジュールやBluetoothモジュールを装着することで、カメラ付き携帯電話やPDAで撮影した写真をワイヤレスで印刷することもできる。発売日は4月23日、価格はオープンプライスだが2万円台前半になりそうだ。
「Colorio PM-D1000」は、テレビと接続し、付属のリコモンを使って写真をTV画面に映し出しながらプリントするプリンタ。ビデオデッキ型の筐体でAVラックに収まるデザインとなっており、前面給排紙だけでなく操作パネルも前面に集中して配置された。対応プリントサイズはL版からA4版。CD-R/DVD-R印刷機能も搭載している。
Colorio PM-D1000 |
インクは染料系6色つよインクを採用。メモリーカードスロットは13種類のフォーマットのメモリーカードに対応している。リモコンを使って写真に文字を入力することもできる。エプソンでは、「家族が集まるのは居間にあるテレビの前。D1000を使って、画像をテレビ画面に映し出しながら、みんなでわいわいと楽しみながら印刷してほしい」とコメントしている。発売は5月を予定しており、価格はオープンプライス(実売予想価格は4万円前後)となっている。
マルチフィルムスキャナの「PhotoPC Factory F-3200」は、光学解像度3200dpiのα-HyperCCDを搭載した機種。フィルムスキャンだけでなく、メモリーカードスロットを装備し、メモリーカードからの読み込みや書き込みにも対応している。プリンタを直接接続すれば印刷も可能だ。
PhotoPCシリーズは、2003年4月からエプソンが推進している「撮る」「観る」「保存する」「印刷する」といったデジタル写真の流れをPCを使わずに実現することをコンセプトとした製品群。F-3200は夏ごろに発売される予定で、価格はオープンプライス(実売予想価格は5万円台中盤)となっている。
エプソン販売取締役社長の真道昌良氏は、「プリンタというとPCの周辺機器というイメージが強い。今後、このイメージを払拭するか、もしくは新たな商品カテゴリーを設定したほうがいいと思われるPCレスの商品を投入したい」とコメントしている。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」