Eastman Kodakは15日(米国時間)、特別なメガネやヘッドギアをつけなくても3次元効果を得られる、新ディスプレイの発売計画を発表した。
この「Stereoscopic Imaging Display」は現在試作品段階だが、テレビゲームから分子・化学モデリングまで、幅広い技術に利用できるものだとKodakは述べている。同社では現在、技術パートナーや初期段階の顧客を探している。同社はこの製品について、サードパーティが製品やシステムに統合できるよう、ライセンスを提供していく予定だ。
Stereoscopic Imaging Displayは、Kodakが新たに発足させたVentures Group初のプロジェクトだ。これまで銀塩フィルム主体のビジネスを続けてきていた同社は、現在デジタルイメージング技術のプロバイダーに生まれ変わろうとしている。
Kodakによると、このディスプレイは広い視野角と、2つの高解像度液晶ディスプレイスクリーンに表示されるバーチャル画像を使って、3次元効果を実現しているという。このディスプレイの視野角は45度×36度、解像度は1280×1024ピクセルとなっている。
「既存のモニターの上にバリアスクリーンを置いている他の3次元画像処理システムとは異なり、Kodakのディスプレイは全く新しいコンセプトから生まれた製品だ」とKodak Ventures Groupのバイスプレジデント、Lawrence Hendersonは声明のなかで述べている。
昨年、ソニーや三洋電機などハイテク企業数社が、3次元表示可能なディスプレイやデスクトップマシン、ノートパソコン、携帯電話の技術および安全標準を制定するためのコンソーシアムを結成した。シャープはその時点ですでに、3次元ディスプレイを搭載した携帯電話を日本市場で販売し、テレビゲーム「Quake」の3次元バージョンをプレイできるノートパソコンを披露していた。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向け に編集したものです。
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