NECは、RFID(無線ICタグ)を活用したソリューション事業の強化に向け、企業内の資産管理業務を効率化する「資産管理ソリューション」を3月11日から提供開始した。
RFIDは、超小型のICチップに無線読み取りが可能な数キロバイトの情報を記録することができるとともに、本体の経年変化が少なくデータの改ざんが困難であることから、商品管理や生産履歴・流通履歴の管理用途など、さまざまな分野において実用化が進められている。
今回提供する「資産管理ソリューション」は、管理対象となる資産(コンピュータ機器など)に資産番号・管理部門などの情報を記録したRFIDを貼付して管理することで、企業内における棚卸作業や機器の貸し出し管理の効率化・不正持ち出しの防止などを実現するもの。価格は800万円から。今後3年間に100ユーザーへの販売を目指す。
また、リーダで読み取ったRFIDタグや非接触ICカードなどの情報を、種々のユーザー業務に最適なデータ形式・内容に加工してアプリケーションと連携できるミドルウェア製品「RFID Manager」を開発し、7月をめどに販売開始する計画。
同製品は、
―─などの機能を装備している。価格は100万円から。
さらに、これらソリューションの提供に加え、RFID関連システムにおける導入コンサルティング、実証実験(環境測定、機器選定、運用検証など)、システム構築、運用・保守などのサービスを行う「RFID活用ソリューション基盤サービス」を提供していく。
同社では、今後、専任組織「RFID事業推進センター」を中核に、RFIDを活用したソリューションメニューを順次拡大するとともに、関連するミドルウェア製品やリーダ/ライタなどのデバイス機器などの販売も強化し、基幹系システムを含め、2010年にグループ全体で2000億円の売り上げを見込んでいる。
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