Intelは米国時間4日、チップの需要が従来の季節的パターンの「下限」を推移しているとして、先に出していた自社の売上見通しを修正した。
業界の主導的立場にある同社は、今四半期の売上高について、1月の段階で発表していた79〜85億ドルという数値を改め、80〜82億ドルになる見通しだと語った。なおこの発表は、通常の四半期中間時点でのアップデートとして行われた。
この修正により、同社の売上指標の中間値は82億ドルから81億ドルへと変わる。金融アナリストはこの数値を事実上の売上予想値として利用するのが一般的である。
今回の修正が明らかになるまで、多くの金融アナリストがIntelが中間点を約83億ドルへ上方修正すると考えていた。Thompson First Callによる28人のアナリストを対象にした調査では、Intelが同四半期に82億7000万ドルの売上高を計上するというのが回答者の平均的な予想だった。
Intelは5日午後に発表した声明の中で、「我々のIntel Architecture製品に対する需要は通常の季節的パターンの下限と一致しているが、昨年同期よりは大幅に高い。通信関連製品に対する需要も同四半期初めの自社の予想と一致している。ほかの予想値については一切変更はない」と述べている。
Intelは2003年の第1四半期に68億ドルの売上高を計上し、1株あたり14セントの利益をあげていた。
Mercury Researchのアナリスト、Dean McCarronによると、PCチップの市場は第1四半期から第4四半期にかけて数量ベースで5%ずつ減少していくのが一般的だという。したがって、通常は売上高も第1四半期の方が前年度の第4四半期より低い。
「季節的な変動以上に売上が伸びていないというのが一般的な見方だ。具体的には、モバイル関連の売上低下が原因のように聞いている。(Intelの)話の内容は私がこれまで見てきた同四半期の市場の様子と確実に一致する」(McCarron)
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向け に編集したものです。
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