ロシアのメールアドレスに電子メールを送ろうとしていたComcastの高速インターネットサービス利用者は、同社のスパムフィルターの異常が原因で、4日間メールを送信できなかった。
Comcastは、自社で動かすスパムフィルターの1つに欠陥があり、そのため2月27日から電子メールのやりとりに問題が生じていたことを認めた。
Comcastはスパムフィルターを実装して、スパム送信者が自社のサーバを利用してメールを送るのを阻止していた。こうしたスパムには、ロシアのトップドメイン「.ru」で終わる偽の返信アドレスが付されていた。
2月28日以降、ロシアに知り合いのいるComcast利用者は、サービス停止に関する情報をなんとかして集めようとしていた。多くの加入者はComcastの掲示板に自分たちの経験を報告したが、なかには同社の顧客サービス担当者の説明と矛盾するものもあった。
マサチューセッツ州ウェーランドのソフトウェア開発者で、Comcastを利用するDmitry Staviskyは、電子メールを使ってモスクワにいる顧客と連絡を取っているという。「22時間にわたり、Comcastの技術サポートと数十回も電子メールをやり取りした後で、やっと(柔軟性のないフィルターに関する)正確な情報が得られた。もし別の電子メールアカウントを持っていなかったら、ひどい事態になっていただろう」(Dmitry)
この記事は海外CNET Networks発の ニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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