米国時間28日に発表された調査結果によると、2003年のサーバ市場は大きく成長し、第4四半期の総出荷台数は25%の伸びを示したという。
調査会社のGartnerは、「2003年の全世界のサーバ市場は、活況のうちに幕を閉じた」と、このレポートのなかで述べている。同社によると、2003年第4四半期のサーバ総出荷台数は、前年同期の128万台から159万台に増加し、また通年でも前年に比べて20%成長したという。
サーバ市場は、2000年にネットブームが終焉を迎えて以来、低迷を続けていた。出荷台数に関しては成長が止まることがなかったものの、ベンダー間の競争が激化し大幅な値下げが起こったため、売上金額は縮小傾向にあった。だが、手負いの状態にあったIT業界も、より明るい見通しに勇気づけられ始めたようだ。
Gartnerによれば、出荷台数ベースでは、Hewlett-Packardが46万2000台で首位の座を維持したという。2位はDellで31万9000台、3位はIBMで27万4000台、そして4位はSun Microsystemsで8万4000台と続いている。
だが、前年同期と比較した成長ベースでは、ランキングの結果は異なる。成長率では、IBMが首位で39%、その次にSunの33%、Dellの30%となり、HPは4位で21%となる。
なお、上位4社が総出荷台数に占める割合は71%となっている。
Gartnerは、より包括的に市場の様子を示す売上高ベースの調査結果は発表していなかった。メインフレームやUnixなど、プロセッサを複数搭載し、数ギガバイトのメモリを積んだモデルの多くは、100万ドル以上の価格で販売されている。
だが、出荷のほとんどを占めているのは、Intelのプロセッサを2基搭載した程度のかなり安価なモデルだ。Gartnerによると、第4四半期に出荷された150万台のサーバのうち、145万台(91%)がIntel製かもしくはAdvanced Micro Devices(AMD)製の32ビットプロセッサを搭載したモデルだったという。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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