Dellは、ストレージエリアネットワーク(SAN)製品の価格を半分に切り下げ、規模の小さな企業や新興市場での販売拡大を狙う。
同社は20日(米国時間)、既存のエントリーモデル「Dell EMC CX300」よりも低価格な新しいSAN製品を設計していることを明らかにした。
Dellのエンタープライズエンジニアリング担当バイスプレジデントRuss Holtは、アナリストとの電話会議のなかで、同社が、今年中に登場予定のこの新製品を中小企業およびアジアなどの新興市場向けに投入すると語った。Holtによれば、現行のDell EMC CX300では、これらの分野のニーズを十分に満たしていないからだという。
同社は現在「エントリーレベルのSAN構成からさらにコストを引き下げる、サブエントリー向けプラットフォーム」の開発に取り組んでいるとHoltは述べた。「このプラットフォームに合わせて、ローコストのHBA(ホストバスアダプタ)およびスイッチのソリューションがそれぞれ投入される」(Holt)ことで、Dellはこれまでよりも低価格で、完全なストレージシステムを提供できるようになるという。
Dellではストレージシステムの販売に力を入れてきている。こうした製品は、サーバやプロフェッショナルサービスとともに、同社が企業向けに提供している製品・サービスの中核をなしている。また、同社は年間売上高600億ドル達成を目指し、全社を挙げての取り組みを進めているが、これらの製品・サービスはその取り組みの中心となっている。
Dellは新しい市場に参入する際、(場合によっては複数の)パートナー企業と手を組むことが多いが、ストレージ分野では過去2年にわたりEMCと協力している。またDellは、自社で販売するDell EMC CX300システムの製造もしている。
新製品の詳細な情報や、その開発をDellがEMCと共同で進めているかどうかについては、Holtは明らかにしなかった。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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