コンピュータメーカーの米Dellと、ストレージ専業メーカーの米EMCの提携関係が、24日(米国時間)にまる2年を迎えた。この間に、両社は7000台以上のストレージシステムを顧客に納入したという。
この提携のもとで、DellはEMCのいくつかの製品を再販し、またDell/EMC CX200というディスクストレージアレイを製造している。
調査会社米IDCのデータによれば、Dell/EMC製品の売上は好調で、Dellのストレージ関連の売上を伸ばす原動力となっている。IDCによると、Dell/EMCのディスクストレージシステムは2002年に、Dellのディスクストレージ関連ハードウェアの総売上11億ドルの4分の1にあたる、2億6900万ドルを稼ぎ出したという。これに対して、2003年前期の売上は3億700万ドルに達しており、これは同社のディスクストレージ関連ハードウェア総売上6億7600万ドルの、実に45%にあたる。
「(Dell/EMCは)これまで好調で、今後もさらに売上を伸ばし続ける」と、EMCプラットフォームマーケティング部門のバイスプレジデントのChuck Hollisは、11月24日に行われた電話会議のなかで語った。
IDCでは、2003年のディスクストレージシステム市場について、全体では1%以下しか成長せず、212億ドル規模になると予想している。
IDCのアナリストJohn McArthurは、Dell-EMC連合が、同氏の予測を超えたという。同氏は、両社が「Dellがより複雑な製品の売り方を学ぶ」「EMCが自身の製造プロセスをシンプル化する」という2つの課題を、なんとか乗り越えた結果だとしている。
McArthurによると、Dell/EMC製品群は、成長中のローエンド市場で、米Hewlett-Packard(HP)と競合しているという。同市場は、電子メールサーバなどを扱うタスクを処理するシステムをターゲットにしている。対象となるのは中小企業のほか、大企業の部門レベルなどだ。
Dell/EMC CX200は、5.9TB(テラバイト)のデータを保持でき、SAN(Storage Area Network)の中で動作させることができる。また両社は、同製品以外にも、Dell/EMC CX400/CX600というより大容量かつ高性能な製品を販売している。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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