Hewlett-Packard(HP)が第1四半期の決算を発表した。サーバ、プリンタ、PCの売上が好調で、前年同期比33%増となる9億6200万ドルの純利益を記録した。
HPによると、1月31日締めの同四半期の売上高は195億ドルで、前年同期の179億ドルから8%増加したという。
1株あたりの利益は35セントで、アナリストの事前予想値と合致した。なお、GAAP(Generally Accepted Accounting Principles)に準じた場合、1株あたりの利益は30セントとなる。
HPの最高経営責任者(CEO)、Carly Fiorinaは声明のなかで、「HPはこの四半期にしっかりとした結果を出した」と述べている。同氏によると、各事業部が利益を計上し、Compaq との合併以来最もバランスのとれた結果になったという。
HPは、同社のほとんどの部分で大規模な変化を引き起こした2002年の合併の影響から、完全に抜けきったというわけではない。しかし、大半の製品ラインが落ち着いたことから、同社は全事業部を巻き込んで「Adaptive Enterprise」戦略を展開している。
HPは、4月末に決算を迎える今四半期に、一時費用項目を除くと、192〜196億ドルの売上高と1株あたり34セントの利益を見込んでいる。HPによると、この予想はアナリストの予想と一致しており、会計年度全体でも1株あたり1ドル43セントというアナリストの利益予想と一致するという。
第1四半期の売上の内訳は、PC部門が62億ドル、プリント/イメージング部門が62億ドル、サーバ、ストレージ、ソフトウェア部門が39億ドルで、サービス部門が32億ドルとなっている。
ところが、利益分布はこれとは異なっている。プリント/イメージング事業部は前年同期比6%増となる9億6800万ドルの営業利益を計上しているが、サービス事業部の営業利益は11.4%減の2億5800万ドルだった。
前年赤字だったサーバよび関連エンタープライズ製品事業部は1億800万ドルの営業利益を計上。一方、前年3300万ドルだったPCの営業利益は6200万ドルとなった。
サーバ分野では、XeonベースのProLiantシリーズの売上高が15%増加したが、HPのPA-RISCプロセッサやCompaqのAlphaチップを搭載するUnixサーバは13%減少。また、IntelのItaniumプロセッサ搭載サーバの売上は60%増加した。
また、Adaptive Enterpriseの取り組みに必要不可欠なソフトウェア部門では、4600万ドルの経常損失を計上した。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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